1週間で英検1級の面接に合格するための勉強法【裏技あり】
この記事は、残り1週間しかなくても英検1級の二次試験に合格するための、具体的な勉強法を書いています。
合格するためのポイントを正しく押さえれば、1週間の勉強でも英検1級の二次試験に合格することは可能です。
これからお伝えするポイントは、試験まで時間がない!という方でも実践していただける内容ですし、新しく参考書を買う必要もありません。
結論から言うと、
- 語れるネタを集める(3分野くらいあると良い)
- 選んだ分野のスピーチの模範解答を音読する
- 自分の意見と反対意見の論点を思いつく限り書き出す
です。以下、詳しく解説していきます。
また、実は私は面接試験で一度は不合格となってしまった経験があります。
そこで、私が分析した不合格の原因と、減点ポイントを回避して合格にぐっと近づくコツも合わせてお話しします。
目次
アティチュードは採点されないと言うけれど…
英検を実施している日本英語検定協会の公式サイトには、二次試験について以下のように記されています。
表の右の列に書いてあるように、重要なポイントは「スピーチ・応答の内容、語い、文法、発音の正確さ」となります。
準1級までは採点対象だったアティチュードは、1級では採点されません。
しかし、それでも声のトーンや表情には気をつけた方がよいです。
なぜなら、面接官も人間です。
自信がなさそうにボソボソと話す受験者に対しては、いくらしっかりした内容を話していたとしても、あまり英語が話せないのかな?と感じてしまいます。
逆に、たとえ自分のスピーチの内容にあまり自信が持てなくても、堂々と面接官の目を見て話した方が、それだけでよいことを言っているように聞こえます。
アティチュードが採点されなくても、
- 面接官の目を見て
- はっきりと話す
ということをぜひ頭に入れておいてください。
不合格になってしまった2つの原因
私が最初の受験で、二次試験で不合格となってしまった原因を分析した内容をお伝えします。私と同じ失敗をしないために、以下のことを気をつけてください。
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スピーチで2分間話せなかった
これがいちばんの原因です。スピーチ、10点のうち4点しか取れていなかったので…。
2分間で話終わらなかったら強制的にそこで終わらせられるという不安もありますし、緊張するとつい早口になってしまう人もいるかと思いますが、できるだけ2分間みっちり話し続けましょう。
時間ギリギリまで話し続けるコツを、後ほど説明します。
私は二度目の受験では1分57秒ほど話しました。
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面接官からの質問に考え込んでしまった
スピーチの後には、話した内容に関連して面接官から質問を受けます。
このとき、スピーチで話していなかった論点や、あなたの主張から想定される問題点についても質問されます。
私は、このときに自分の意見の問題を指摘され、しどろもどろになってしまってうまく答えられず、その質問はパスされて次に移ってしまいました。
いちばんの減点ポイントは、「間違ったことを言うこと」ではなく「答えられないこと」です。
面接官があなたの主張に反論するような質問をしたとしても、それは当然のことです。どんな意見にもメリット、デメリットはあるからです。完璧な主張を論じることは面接官も期待していません。
面接官を説得するのではなく、「コミュニケーションをとる」ということを意識した方がうまくいきます。
1週間で合格する具体的な勉強法は?
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2分間語れるネタを集める
まずは、最初のスピーチで2分間話し続けることがいちばん重要です。
日本語でも語れないような内容は英語でも言えるはずがありませんよね。
そこで、まずはスピーチで話すネタを決めましょう。どんなテーマが出題されるかはもちろん分かりませんが、選択肢として与えられる5つのテーマは、ある程度の傾向があります。
ヤマを張るわけではありませんが、3つほど社会的なテーマを想定しておけば、3つのうちどれも出題されないということは滅多にありません。3つだけ、自分にとって話しやすいテーマを考えましょう。
5つのテーマの中には、何度も繰り返して出題されているテーマもあります。興味のある分野がまったく思い浮かばない!という方は、頻出テーマの
- 環境問題
- 社会福祉
- 教育
について考えておくとよいと思います。
ここでおすすめなのが、TEDというサイトです。有名なので毎日の英語学習に活用している人も多いと思います。(知らなかった方は、これを機にぜひ活用してみてください。無料です!)
世界中の人たちが、あらゆるテーマについて主に英語でスピーチをしています。
TEDは聞くだけでももちろん見識を広げられて、スピーチのネタ探しに役に立ちますが、 もっと活用するために、
- シャドーイングをする
- 役に立ちそうな単語やフレーズを抜き出す
- 抜き出した単語、フレーズを使って、短くてもよいので自分で文章を書いてみる
ことがおすすめです。
紙に書いて、試験直前まで見直すとよいでしょう。(会場に入ったらすぐにスマホの電源は切らないといけないので、スマホの中にメモしないように気をつけてください。)
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選んだ分野のスピーチの模範解答を音読する
スピーチで語る分野を選んで、単語やフレーズを抜き出したら、過去問からその分野の模範解答を探して音読します。
過去問を参考にするのは、文章の組み立て方のテンプレを頭に入れて、試験本番でも覚えたテンプレに沿って議論を展開するためです。
本番では、スピーチの準備には1分しか使えません。
「これを言って…次に…何を言おうか…」と考えているうちにすぐに時間が経ってしまいます。余計なことに頭を使わなくてもよいように、模範解答からパクれるところはパクりましょう。
それから、過去問を読む最大のメリットは、英検では過去問からそのまま出題されることがあるということです。もしラッキーなことに過去問で見た問題に出会ったら、論点を考える時間すら短縮できます。
過去の出題テーマは、過去問を参照するほか、ネットで合格体験記を探しても知ることができます。時間に余裕があれば、ぜひこの点もチェックしてください。
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自分の意見と反対意見の論点を思いつく限り書き出す
ネタを集めて文章のテンプレも頭に入れたら、今度は反対意見についても準備しましょう。反対意見を用意する理由は、
- スピーチ中にネタが尽きたり時間が余ったりしたときに使える
- 面接官との質疑応答の対策になる
ということです。
1つ目の点については、「〜のような反対意見も考えられるが、この点については〜だと思う」という形を使えば、自分の意見をより強化して伝えることができますし、時間稼ぎにもなります。これは、後述する「スピーチで2分間話し続ける裏技」にも登場する方法です。
2つ目の点については、スピーチの後で面接官から質問を受けますが、このときに反対意見について聞かれることは十分に予想されます。質問を受けてから何十秒も考え込むわけには行かないので、事前に準備しておくことが肝心です。
自分の主張だけでなく、反対意見についても話せるようにしておきましょう。
スピーチで2分間話し続ける裏技
あまり知られていないことなのですが、面接時に腕時計をしていても全く問題がありません。(スマートウォッチはもちろんアウトですが。)
ふだん腕時計をつけない人も、面接には絶対に腕時計をしていきましょう。
なぜなら、スピーチを2分にできるだけ近づけることは合否に大きく関わるからです。
2分に届かないうちに話し終えてしまうと、点数はまったくと言ってよいほど伸びません。時間が短いことで減点されているのかは分かりませんが、実際は1分ちょっとで終わってしまうくらいの内容では、論点が不十分なことも多いです。
逆に、2分を超えて話すことは、タイムキーパーがきっちり時間を測っているのでできません。(文の途中でも容赦なく止められたという人もいます。)
試験本番の流れとしては、
見やすいように試験の直前に腕時計を58分に合わせておいて、話し始めたときにスタートさせます。
そして、1つの論点を話し終わるたびに腕時計をチラッと見て、時間配分がうまくできているか確認しましょう。
話し終わりそうなときにまだ時間が余っていたら、無理やりにでも論点を付け加えます。
このときの話の持っていき方としては、
- 「今お話しした内容には、〜という問題点があります。この点については、〜であると思います」
- 「この問題に関連して、〜という取り組みが行われています。この取り組みについて〜と思います」
というふうにすると、自然に話を広げやすくなります。(もちろんほかにも方法はあるので、ご自分の話しやすい方法を考えてみてください。)
しっかりと準備をして臨んでも、本番は緊張して早口になってしまったり、論点があまり思い浮かばずに苦戦してしまうこともあります。その場合には、腕時計を見ながら、この方法で1分50秒を超えるくらいまで粘り強く話を続けてみてください。
さいごに
この記事を読んでくださっている方は、多くが二次試験を控えた方だと思います。
英検1級の二次試験はたしかに難しいですが、一次試験はもっと難しかったのです。その試験を乗り越えたあなたの英語力は十分なはずです。残りの時間でできる限りの準備をして、試験当日に落ち着いて実力を発揮なさってください。
試験前日はしっかり寝て、体調を調えることもお忘れなく。
健闘を祈ります。
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